住まいづくりにおいて『外構工事』というのは、
「工事が終わった段階でお金に余裕があったら」
なんていうセリフのもとに、蚊帳の外へ追いやられがちなもの。
外構工事・・・敷地内に植栽したり、塀を作ったり、という建物本体
以外の工事で、外部において行うもの。
しかし、緑は暮らしに潤いを与えてくれる重要なエッセンス。
住まいを考える時点で、ちょっとお金をよけておく。
10万円もあれば、玄関ポーチへのアプローチと庭に
何本かの木を植えることもできるでしょう。
そんなに凝ったことをしなくても、そこに緑があるだけで
住まう人のココロモチが変わってくるもの。
玄関先の緑は、来客へのオモテナシの始まり。
窓からのぞく庭先の緑は、季節の変化を視覚化してくれるツール。
せっかく一戸建てに住むのだったら、大地とのツナガリを感じたい。
住まいは内で完結するものではなく、外部環境と呼応して成り立つもの。
すでに一戸建てにお住まいのあなたも、
玄関先に木を1本植えてみませんか?
【↑玄関アプローチの設計例】
歩行路に枕木を使い、その両脇に芝と白い庭砂利を対比させました。
2本植えた株立ちのヤマボウシがポイントになっています。
【↑車庫アプローチの設計例】
車の通り道も、ただベッタリとコンクリートを打ってしまうのではなくて、
スリットを設けて植物を植えれば無機質な感じが和らぎます。
写真の例ではタマリュウを植えました。
※植物は植えたら終わりではなく、その世話が大事。そしてちょっと大変。
でも、家族の一員だと思って可愛がってあげましょう。