玄関ポーチは、玄関と外部の間にある干渉領域です。
インターホンや郵便受けは通常ここに設置されます。
ですから、雨や雪を除けるためしっかり庇をかけ、
そこで傘を開いたり閉じたりするのに充分な
スペースがほしいですね。
また、来客を玄関に通す前室というように考えると、
やはりそのシツラエにも注意したいもの。
最近設計した玄関ポーチの特徴は、
玄関戸を開けたときに、道路から中が見えにくいように
なっている部分です。
プライバシーを確保することと共に、人の動きや視線に
変化をもたらすことができ、空間構成に奥ゆかしさがでます。
(写真参照)
『家に緑を』でも書きましたが、アプローチから連続する
玄関ポーチは、常に人が往来し、また来客を迎える
オモテナシ空間ですから、丁寧につくりたいものです。
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【N邸①】
玄関ポーチに目隠し壁を設けることで、道路からの視線が
ダイレクトに入り込むのを防いでいます。
正面ではなく、側面からアプローチすることにより
奥行感も演出しています。
目隠し壁に張っている杉板には、
建て主さんが自ら黒く塗装をされました!
【N邸②】
玄関ドアは杉板を張った木製のものを建具屋さんにつくってもらいました。
もちろん、横と上のガラスと木枠も特注品。
来客を迎える場所だから、玄関建具にもこだわりたいですね。
(特注品といっても決して高価なものではないんですよ)
照明にはマリンランプを使って空間のアクセントに♪
夜はその照明の光が天井の杉板に反射して落ち着いた雰囲気を
演出します。
格子戸の奥は浴室のための坪庭になっています。

【K邸①】
こちらはN邸と違い目隠し壁はありませんが、1坪入り込んだ玄関ポーチの
正面壁ではなく、側面壁に玄関戸を設けた例。
やはり道路からの視線がダイレクトに内部に入り込むのを防いでいます。
玄関戸は、N邸と違い引き戸形式ですが、
もちろん建具屋さんお手製の木製建具。
杉の木枠の中に乳白フィルムをサンドイッチした
合わせガラスをはめ込んでいます。
昼はガラスを通して柔らかな日光が差し込み、
夜は行灯のような照明光を放ちます。
ポーチの照明にはN邸と違うモデルの
マリンランプを使用しました。(右写真)
また一味違った照明光の陰影はとても趣があります。

【K邸②】
ポーチの床はシンプルにモルタルの金ゴテ仕上げとしましたが、
階段部分に埋め込んだ玉石がさりげないアクセントになっています。
ちなみに、石は建て主さんが自ら埋め込む作業をされたんですよ♪
左官屋さんと建て主さんの共同作業ですね。
N邸、K邸ともに建て主が自ら施工した部分がありますね。
使用する材料やシツラエを工夫することも大切ですが、
その建て主の行為こそが、目に見えない
最高の「オモテナシ」の姿勢だと思いませんか?