富山に雪が積もりました!
初雪でこれ程積もるのは、ここ最近では珍しいかもしれません。
積雪量は平野部でも50cmを超え、
自動車事故が百何十件と起こったそうです。
近年は降雪量自体が減少していますから、
富山の人も自分が雪国の人間だという
自覚が薄くなっているのかもしれませんね。
かく言う私もその一人ですが、
仕事柄かろうじて富山が雪国だということを
忘れずにいる次第です。
富山の場合、建物の屋根の構造は
積雪150cmの重さに耐え得るように
しなければならないと決まっているので、
一つ建物を設計するごとにそのことを
思い知らされているのです。
近年、平野部で150cmの積雪は滅多にありませんが、
積もった雪に雨が染込むとかなりの重さになりますので、
そういう意味でも富山の屋根・小屋組みは
丈夫につくる必要があります。
ちなみに、地震力に対しては建物の頭が重い方が
不利になるので、屋根に積雪している状態で
地震に遭遇すれば、もちろん建物に加わる力は
大きくなり、被害も大きくなることが予想されます。
であるにも関わらず、建築基準法の地震力に対する
構造チェックでは、積雪が考慮されていません。
(この法律自体、雪国に特化したものではありませんからね)
こういう点からも、やはり建築基準法は「最低の基準」
であり、万能なものではないと理解しなければなりません。
足りない部分のフォローは個々の設計者・施工者の
知識・能力にかかっているのです。
このようなことは一般の人にはあまり知られていないでしょう。
建築には白黒つかないグレーな部分が非常に多く、
また間違った情報も氾濫しています。
みなさんが自分の家を建てる際には、
是非とも信頼できる設計者を選んで下さいね。
最後に除雪作業を頑張ったので、
その写真を見てやって下さいな(笑)
たかだか車3台分ですが午前中いっぱいかかってしましました。
あ~腰が痛い・・・
●BEFORE
●AFTER