「中古車を見るときに重要なのは、自動車の本体である
車体フレームが劣化していないかということだ」
というのは自動車に詳しい知人のコトバ。
エンジンをはじめ車に搭載されている各パーツは、
乗せ買えたり・取り替えたりできるけど、
本体が壊れてしまっては元も子もないということですね。
素人はついつい目に付きやすい部分ばかり
気になってしまいますよね・・・
実はこれは「家」にも当てはまります。
どんなに立派な設備品や高価な仕上材を使っても、
建物本体、つまり木造で言えば柱・梁などの骨組みが
しっかりしていなければ、家は長持ちはしないのです。
「丈夫な木造の骨組み」を作るためには・・・
●使用する木材選び
●木材の使い方
●木の組み方・加工方法の選択
が重要です。
これは住まい手の健康や安全、
そして環境問題にまで深く関わってくるのですよ。
丈夫で長持ちする本物の木の家をつくるためには、
あとでは簡単に取り替えることのできない
「基礎と木造の骨組み」にしっかりと
お金をかけることが非常に重要です。
予算によってはシステムキッチンのグレードを
ひとつ下げる必要も出てくるかもしれません。
女性の方のちょっと残念そうな顔が思い浮び
心苦しいところですが・・・(笑)
自分が欲しいモノの本質は何か?
ということを理解し、バランス感覚を失わなければ、
車でも家でも「安物買いの銭失い」となることは
ないと思うのですが、これが意外と難しい・・・
木造住宅の本質はその名の通り「木」である
ということをお忘れなく。
木にこだわらずして木造なし!です。
■24cm角の大黒柱を使用した骨組み
頼り甲斐がありそうでしょ?
4隅の通し柱も18cm角と骨太の家です。
■太鼓梁を使った小屋組み
(太鼓梁とは丸太の側面のみを平らに削ってあるもののことです)
強度も抜群です!
■杉野地板(屋根下地材)をあらわしにした天井
これで2階の天井は仕上がりなんですよ。
天井を張る手間も省け、杉の調湿機能も全開です!
(雨音対策や断熱など見えない所での工夫も抜かりありません。)