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最近は、車にばかりかまけていたので、 久々に住まいづくり関連のお話をひとつ。 私が住まいを考える中でテーマとしているのが、 「いかにして内部と外部をつなげるか」ということです。 住宅をはじめ、建築は地面に建っているものなので、 大地とは切っても切れない関係にありますよね。 また、一戸建てを建てるのであれば、その醍醐味は 敷地全部が自分の所有物であり、どのように使おうが 自由だという点にあるでしょう。 だとするならば、うまく内と外をつなぎたい! と思うのが設計者であります。 そこで有効になってくるのが「中間領域」という考え方。 内のようで外である、外のようで内である空間です。 言葉で説明すると難しいですが、 元来、日本家屋というのは、それがうまく表現されています。 みなさんご存知の「えんがわ」や「土間」がその代表例でしょう。 正確に言えば、「えんがわ」は外ですし、「土間」は内ですよね。 しかし、「えんがわ」には屋根や庇があり雨はあたらないし、 「土間」は床が土でできている土足の空間で、外の地面が つながっているようです。 このような空間を内と外の間に挟み込んでやることによって、 空間がグラデーションを描くかのように、ゆるやかに穏やかに 内と外がつながっていくように感じられます。 古い民家を見学してまわっていると、 とてもうまく「中間領域」を取り入れ、 表現されていることに気が付きます。 高山にある古民家を見学した時のこと。 大きく屋根を掛けた土間空間がありまして、 そこのベンチに腰掛けていると本当に気持ちが良かったのです。 内にいるとも外にいるとも言えない、 何とも不思議な気持ちでもありました。 その経験が私の中に強く刻み付けられまして、 深く屋根・庇の掛かった空間を自分の設計に取り入れる ことが多くなっています。 では、設計例を見てみましょう。 本日は写真盛りだくさんで参りましょう♪ まずは平側に屋根の軒を深く出した例。 奥行き3メートル近い軒下空間をつくり出し、 そこに木製のデッキを設けました。 室内側から見るとこんな感じです。↓ どうですか? このデッキのような空間があると、内と外が緩やかに つながっているような感じがしませんか? 雨がかからないデッキは第2のリビング。 春は陽だまりの空間となり、夏の厳しい日差しを遮る。 秋は月を眺めながらお酒を飲み、冬は積雪を防ぐと共に 木質感が雪景色に花を添える。 まさに四季折々を住まい手と共に過ごす、 相棒のような存在ですね♪ さて、次は妻側に屋根の軒を深く出した例。 この住宅は、敷地の形状・住まい手の生活の仕方などを考慮して、 2階リビングとなっています。 そうすると、もちろん庭とつなぐということは難しくなってしまいます。 しかし、それで諦めるわけには参りません! 軒の深さでいうと2メートル50センチ強という奥行きの大きな、 幅広い開口を持つ、内側に引っ込んだバルコニーをリビングに設け、 外部環境を内へ取り込むような計画としました。 さあ、室内側から見てみましょう。 外の空気が直接的ではなく、緩やかに室内に流れ込んでくる感じです。 バルコニーの木製スノコ越しに、田園風景から山並みへと広大な景色が つながっていきます。 2階に居ながらにして、外をふんだんに感じられるリビングと なったのではないでしょうか。 夜の写真をおまけで。 夜の軒下空間もまた良いもの。 夏に夕涼みしながら、ビールを飲むのもよろしいでしょう。 さて、「軒下空間」「中間領域」をテーマとしたこれらの住宅、 みなさんの目にはどのように映ったのでしょうか? これを、無駄な空間だと思うのか、 それとも豊かな空間だと思うのか。 それは各々の価値観でしょう・・・ ちなみにデッキ材(木材)は紫外線を吸収する働きがあるので、 目に優しい光だけを室内に反射させてくれます。 そんな優れた機能も持ち合わせており、 あながち無駄なものでもないんですよ♪ ヌレエン(えんがわ)を設けた先人達も、そういうことを 直感的に理解していたのでしょうか・・・と思いを馳せたりして・・・ 余談ですが、先日、私の愛車PAOのキャンバストップ(サンルーフ) に関するお話をブログに書きましたが、 あのキャンバストップを開け放てば、 PAOの運転席も「中間領域」的な空間に早変わり♪ 結局のところ理屈ではなく、私は、 「内だか外だか分からない空間」が 好きで好きでたまらないだけのようです(笑) 住宅(建築)はそれだけで完結するものではなく、 それが建つ土地や周囲の環境とつながり結びつく ことで初めて、その存在意義がはっきりとし、 魅力あるものとなるのではないでしょうか? そのような考えのもと、これからも「内と外がつながる住まい」 をつくり続けていくのでしょう・・・ 住まい手が住まい手らしく生活できる 穏やかで魅力ある空間を目指して・・・ Top▲ |
by arai-arch
| 2010-04-07 13:00
| 住まいづくりや建築の話
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