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みなさんは屋根といえばどんな仕上げ材料を 思い浮べますか? 富山においては、老若男女問わず 「瓦」と答える人が圧倒的に多いのではないでしょうか? それも洋瓦ではなく日本瓦です。 富山は不思議な場所で、洋風なデザインの家でも 日本瓦を屋根に葺いているのをよく見かけます。 これは本当にヘンテコリンで、センスを疑われるので やめていただきたいのですが(笑)、おそらくは 住まい手の強い希望なのでしょう・・・ というように、富山には「日本瓦信仰」と言えるものが あるような気がしてなりません。 まあ、それは置いとくとして、日本全国的にも 日本の屋根は瓦だと考える人は少なくないでしょう。 そして、最近多くなってきているのは 鋼板(こうはん)屋根=金属屋根です。 また防水をしたフラットルーフもありますが、 多数とは言えないですね。 私の使用状況も考えると、「瓦」と「鋼板(こうはん)」が 現在の2大屋根葺き材料だと言えるでしょう。 では、「瓦」ではなく「鋼板」を使用するメリットは なんでしょうか? それは見た目だけではなく下記の要素があげられます。 ●重量が軽い ●屋根勾配(屋根の傾斜角度)が自由になる この2点が鋼板が瓦と大きく異なる点であり、 設計上有利になり得る特徴です。 まず、なぜ軽いと良いのでしょうか? それは耐震性の向上につながるからです。 地震によって家が揺さぶられた時に、 家が受ける力はその重量に比例して大きくなります。 なので、家は軽ければ軽いほど有利になります。 木造よりもコンクリート造の方が強いと思っている方も 多いと思いますが、この重量を考慮すると一概に そうとも言えないのです。 すべてはバランスだということです。 次に、屋根勾配についてです。 瓦はその構造上、あまり緩く葺くことはできません。 逆水止め瓦と言われるものでも、35/100以上で 葺くのが通常です。 ※35/100の勾配とは100cm行って35cm上がる 傾斜角度のことです。 鋼板には様々な葺き方がありますが、防水性が高いもの でしたら5/100くらいで葺けるものもあります。 つまり、瓦はある程度急な角度で葺かなくてはなりませんが、 鋼板は平らに近い緩い角度で葺くことも可能だということです。 その加工性もあいまって、デザインに幅を持たすことができますし、 平屋部分の屋根が2階の窓と干渉するのを避けることが 可能になったりします。 (下図参照 ※図をクリックすると拡大できます) 一つ付け加えておくと、屋根・外壁の仕上材として 鋼板がここまで普及した要因は、その耐久性の向上です。 今の鋼板は、昔ながらのいわゆる「トタン」とは違います。 現在使われているものの多くは、アルミ-亜鉛合金でメッキされた 鋼板で、それにさらに高耐久の塗装を施してあるものもあります。 あのサビサビのイメージのトタンからは、耐久性が飛躍的に 向上しているのです。 それでも、耐久性の面では瓦の方が上でしょうね。 生産地によって土の質・焼き方・仕上の仕方が様々だというのも 瓦の特徴で、当然耐久性も異なってきます。 そのあたりもしっかり考慮して選びたいものですね。 ということで、私の設計には鋼板屋根を使用することが多くなって いますが、瓦を否定しているわけではありません。 瓦の持つ質感や意匠性にはとても魅力を感じます。 軸組の構成や壁の量と配置をしっかりと考慮してやれば、 重さに関しては問題ありません。 ちなみにこれは私が大好きな瓦屋根の建築。 富山県水墨美術館ですね。 この大屋根の質感は瓦じゃなくてはでないですね♪ 瓦と鋼板を写真で見比べてみましょう。 瓦屋根の施工風景。 瓦の質感。(日本瓦、銀黒色) 鋼板屋根の施工風景。 鋼板屋根の質感。(ガルバリウム鋼板立てハゼ葺き、素地色) どちらもそれぞれの良さがありますね。 家に取り付く材料は見た目だけでなく、その耐久性・重量・価格 など様々な要素をしっかりと考慮して使用することが重要です。 瓦と鋼板ではその重量がまったく異なるのに、 同じように設計していては駄目だということですね。 その素材の特徴を的確に捉え、活かす、 そのようなデザインを心がけたいものです。 Top▲ |
by arai-arch
| 2010-05-18 15:00
| 住まいづくりや建築の話
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