ずいぶんと間があいてしまいましたが、
神戸観光の続きを書きたいと思います。
其の弐で書きました「北野」を後にして向かったのは芦屋。
私がこの観光の目玉にしていたのが、この芦屋市にある
「ヨドコウ迎賓館」という建築だったのです。
「ヨドコウ迎賓館」は阪急芦屋川駅より徒歩10分くらいの
小高い丘の南斜面に自然と調和するように建てられています。

国の重要文化財の指定を受けているこのヨドコウ迎賓館は、
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが山邑太左衛門
(灘の酒造家8代目)の依頼を受けて1918年別邸として
設計したものです。
※フランク・ロイド・ライトは、20世紀のアメリカ合衆国が生んだ
建築の巨匠です。
大正年間来日した帝国ホテルの設計者として、
わが国でもよく知られています。
彼は有機的建築を標榜した建築家で、住宅作品に傑作が多くあります。
同年代に活躍したル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエと共に
近代建築の3大巨匠などと呼ばれています。
では建物を見てみましょう。
門から玄関に向かうアプローチからは、斜面に沿うように建てられた
外観を見ることができます。
この建物、空間構成がとても素晴らしいのですが、
目を見張るのはその装飾デザインです。
彫刻を施した大谷石。

マホガニーの複雑な木組み。

銅版の飾り金具。

どうですか?これらの装飾・加工は見ごたえがありそうでしょう?
建築に詳しくなくても充分楽しめる建物です。
それでは、この建物の醍醐味の一つである素晴らしい眺めを紹介します。
2階応接室バルコニーからの眺め。

4階バルコニーからの眺め。
山並みから港までぐるっと見渡せます♪
その他内部の写真をいくつか披露します。

・・・という、なんとも素晴らしい建築でした。
私は過剰な装飾は好きではないのですが、この建物を見ると
しっかりデザインされた装飾はなんとも美しく、建築の格を上げる
ということに気付きました。
フランク・ロイド・ライトの建築を初めて体験することができて、
非常に満足な神戸観光となりました♪
みなさんも神戸を訪れた際には是非行ってみてくださいね。
さあ、次は明治村に移築されている帝国ホテルを見に行くぞ!