現在、古民家の調査をしています。
古民家、大好きです♪
場所は富山県高岡市吉久。
高岡市の中心部は小矢部川と庄川の下流に開けた平野部にあり、
海岸からはやや離れています。
この二つの川は河口付近では1kmほどに近接し、
面白い地形をしています。
この小矢部川と庄川に挟まれた狭い地域に吉久地区はあります。
吉久には港町・漁村としての歴史が古い町並として残っています。
しかしこの地区は小矢部川河口西側の伏木から庄川河口東側の新湊、
さらに富山市にかけて展開する大工業地帯の狭間で、そのような
雰囲気ではありません。
殺風景なところにいきなり町家群が現れるところに、
この町並の面白さがあります。
調査している建物の外観。
竪格子と町屋ならではの平入りの外観が特徴的です。
痛んでいる部分もありますが、まさに「古美る(ふるびる)」
とはこういうことでしょう。
続いて内部。
玄関ホールは枠の内の吹抜けです。
富山の民家の特徴として、玄関を入ってすぐに
枠の内などの力強い表現の空間を持ってきて、
奥に行くごとに造形が繊細になっていくという
ことが言えます。
この民家においても、そのような表現が見られます。
2階の部屋。
古民家を見ていていつも思うのは、
建具が凝ってるなぁ、ということ。
昔は建具屋さんが思う存分腕を振るう場が
あったのですねぇ。
建具に限らず、古民家は職人技術の宝庫。
現代の住宅は設備面ではとても優れているのでしょうが、
そこには本当に豊かな生活が描けるのでしょうか?
設備も仕上げも素朴だけれども、職人の技術、
人の手の温もりが感じられる家。
それが私にとっては最高に贅沢で、豊かな住宅なんです。
ですから・・・I Love 古民家
・・・です。