PAOに乗り始めて、早9ヶ月。
その愛らしい風貌と、独特の乗り心地を楽しんでおります♪
最近ふと思いました。
PAOが一番美しく見えるのは「斜め後ろ45度」だ!と・・・
その真ん丸な目(ヘッドライト)と独特の曲線を描くフェンダーによって
正面の表情が良いのは最初から分かっていましたが、
どうも斜め後ろからの眺めが、PAO全体のフォルムをより良く
あらわすのでは?と思っているのです。
ちょっと見てみて下さいな。
まずは正面から。

それでもって斜め後ろから。

どうでしょうか。
斜め後ろのアングル、いいでしょう?
パースペクティブがかかることによって、よりお尻がボッテリ感が
強調されて、愛らしさが倍増するのです♪
考えてみると、
運転していて周りの車を見るとき、すれ違う対向車は一瞬ですが、
前や隣り車線で斜め前を走る車は、長い時間見ていることができます。
そう考えると、車のデザインというのは後ろからのアングルを意識
することが大切なのではなかろうか?
私的には大発見なのですが、自動車デザインの世界では常識
なのかもしれませんね。
それはさておき、PAOは絶対に斜め後ろの視線を強く意識して
デザインされているはずです!
ここで仕事柄、住宅のデザインに思いを馳せてみる。
PAO的に考えてみると・・・、
住人また訪問者は、住宅の外観をまじまじと眺めている時間よりも、
室内に滞在する時間の方が圧倒的に長いはず。
なので、住宅で強く意識すべきは内観デザインである、ということに
なるのでしょうか。
ふむ、それは常々考えていることです。
しかし、巨匠達が設計した名作住宅を見てみると・・・
内観はもちろんのこと、外観のデザインも大変素晴らしいのです。
やはり周囲の環境に否が応でも影響を与えてしまう「ケンチク」を
デザインするとき、外観はドウデモイイモノとはしたくないのです。
理想は・・・
住まい手や訪れる人々の行動や意識に細やかに配慮された
室内デザインからスタートし、その内部の気配がやわらかく
表層にあらわれてきた・・・という感じの外観デザインに到達する。
そんな感じでしょうか。
実際の設計は、
「構造と表層」、「内部と外部」、「マクロとミクロ」
を行ったり来たりしながら徐々にかたちづくる作業。
その迷子になりそうな作業の中で、本質を見失わないためには
その設計作業の理想形を常に意識することが大切なのかもしれません。
なんだか、とりとめのない話になりましたが・・・
愛車PAOからデザインのヒントをもらった気がするのでした♪