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上に載る構造体をどんなに頑丈につくっても、基礎が傷んでしまっては元も子もない からです。 文字通り基礎は「基礎」であり、ここにお金を掛けなくてどうするのか?という部分です。 ちょっと専門的な話になっていきますが、興味のある方は読んでみて下さい。 私は設計者として、住宅を建てたら80~100年くらいはつかってほしいと思っています。 家が完成した時に木を植えたとすると、80年経てば構造材に使える大きさに成長します。 そうすれば持続可能な資源の循環が出来上がります。 「200年住宅」というコトバもありますが、まずは目標をここに置きたいと思います。 よく古民家の改修で、建物をジャッキアップして基礎をやり直す、新しくつくるという 工事を見かけますが、これは相当な費用が掛かります。 それならばちょっとお金が掛かっても頑丈な基礎をつくっておこうという発想になります。 それでは100年持つ基礎をつくるにはどうしたら良いのか? 建物が100年間建っているとなると、大地震に遭遇する確率が大きくなり、もしかすると それは「阪神淡路大震災」のように建築基準法の想定以上の地震の可能性もあります。 ですから、建物の耐震強度は品確法で定める耐震等級2レベルを目指し、基礎は建物が 受ける力を地盤へ伝えられるような強度を持つ構造とする必要があると考えます。 ※耐震等級2:数百年に1度発生する地震力の1.25倍の力に対して 倒壊・崩壊しない程度 ※上記で数百年に1度発生する地震力というのが建築基準法でいう「大地震」を示し、 震度6強程度の地震だとされています。 ちなみに阪神淡路大震災、東日本大震災では震度7が観測されています。 ※地震においては、震源との関係や揺れ方も様々で、「震度」という一つの指標だけでは 計れないのですが、一般的なイメージとしての目安となると考えています。 次にコンクリートの中性化対策が必要です。 鉄筋コンクリートは、圧縮力をコンクリートが負担し、引っ張り力を鉄筋が負担する ことでそれぞれの短所を補い合い、その能力を発揮します。 ですから、鉄筋が錆びてしまって脆くなれば、鉄筋コンクリート全体としての能力も 低下するということになります。 鉄筋を包みこむコンクリートはアルカリ性ですので、鉄筋を錆びすなわち酸化から 守るためにはうってつけの材料なのですが、時間の経過と共にその性質は中性に 向かっていきます。 従ってその中性化を遅れさせることが大切です。 コンクリートはセメント、水、砂、砂利からできています。 (ちなみにセメント、水、砂だけならモルタルになります。) その中の配合バランスにおいて、水を少なくすれば中性化の進行が遅くなり 耐久性の高いコンクリートになりますし、同時に強度の高いコンクリートになります。 しかし、水を少なくすれば固いコンクリートとなり、打ち込みが大変になります。 そのため、水を少なくしつつもコンクリートの流動化を高める混和剤を使用します。 全てはバランスを考えてという事になります。 日本建築学会が発行する 「建築工事標準仕様書・同解説JASS 5 鉄. 筋コンクリート工事」 において、コンクリートの強度による計画共用年数というものが定められています。 A+Aではコンクリートの設計基準強度を24N/㎟としていますが、それは上記基準に おいては、「標準」の等級となり、大規模補修不要予定期間「およそ65年」、 供用限界期間「およそ100年」となっています。 100年の寿命の建物をつくるためには最低基準であることが分かります。 ちょっと小難しい話になってしまいましたが・・・ 建物は強くして災害の危険から建て主さんを守りたい、しかし過剰設計となり コストが大きくアップすることは避けたいし、施工性が悪くなることも避けたい。 そのようなことをあれこれ考えて設計していることが伝わればと思います。 その中でのバランスの取り方に設計者の特徴が表れてくるのだと思います。 すまいづくりを検討している方は、是非設計者のこのあたりの考え方を聞いてみて いただきたいと思います。 そこから設計者の「考え方」が見えてくると思いますよ。 【A+Aが設計する基礎】 Top▲ |
by arai-arch
| 2014-06-16 21:54
| 住まいづくりや建築の話
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