【14.07.01】
建設会社との打合せに備えて、スチール階段の模型を作製しました。
本計画では、建て主さんの空間要望を考慮して、スチール製階段を提案しています。
階段本体、手すり共に「鉄と木のハイブリッド」です。
『フォルムはシャープに、肌触りはやわらかに』
というコンセプトでデザインしています。
形態についてはただの直階段であればそれ程問題ないのですが、上がり際が
廻り階段になっており、踏み板と側桁の納まりが少々やっかいなカタチです。
当然、このような形態の階段はやったことがないので、作図段階でも
迷いまくって辿り着いた納まりです。
模型で裏側からの見え方も確認でき、悪くない納まりだと再確認できました。
建物の建て方段階での設置を予定しているため、建て方準備と共に
検討し、製作する必要があります。そこで、この段階で模型をつくり、
プロポーションの確認、納まりの確認を行いました。
私は意匠設計者ですから、やはりこの階段をどう見せたいのか?という
ことが重要で、そこが明快になっていないと施行者との打合せ段階で
微調整が出た時に路頭に迷ってしまいます。
そうならないためにも事前チェック!
階段だけの模型などめったにはつくらないですが、今回のように
ちょっとややこしい納まりは模型をつくると一目瞭然で、
問題点・要改善点・改善方法が非常に見つけやすいです。
やはり、立体のものは立体で考える。
当たり前ですが、改めてその明快さを実感しました。
さて、後は建設会社の知恵もお借りして、意匠的にも施工的にも問題ないかを
チェックしてから製作に入ります。
出来上がりが楽しみです♪
手間暇を惜しまず、細かな検討をしていくことが
建物のデキを大きく左右と考えています。