【14.07.23】
実施設計が進む一方で、建物に使用する構造材の準備を始めるというのが
A+Aの家づくりの特徴です。
材料は森林組合より建て主さんに直接購入していただき、それを使って
建設会社に建ててもらうという方式です。
今回は製材時期と建て主さんのご都合も見事にマッチしたので、
木材の購入先である婦負森林組合に使用する構造材の製材過程の
見学に行ってきました。
まずは積まれている丸太材を見学
営業部の久我口さんが丁寧に説明して下さっています。

その丸太が、帯鋸の付いた製材機によって所定の大きさに割られていきます。
今そこで製材されているのが、国重のいえに使用する木材です。
感慨深げに眺める建て主さんたち。


次に人工乾燥機の説明を受けています。

乾燥後に桟積みされた材料たち。

そして、最後の自動かんな盤によって仕上げされた材の確認です。
お子さんもツルツルの質感に興味津々。

少しでも家づくりが豊かなものになればと思い行っている
製材見学ですが、大変喜んでいただきました。
建て主さんからは下記の感想メールをいただきました。
「丸太~角材までの工程を見られるのは貴重な体験でした。
杉とヒノキの香りの違いなんかも初めてでした。
触ったり、匂いをかいだり、五感を使って体験できてよかったです。
子供たちも何か感じ取ってくれたかも・・・と思います。
あの木で家を建てるんだよと言っても、子供たちはピンときてないようでした(笑)
いいんです。後でわかってもらえれば。」
素敵な感想で、本当に嬉しくなりました。
見学にはご主人のお父様、お母様も同行されたのですが、
今から行う家づくりについて知っていただく機会となったと思うので、
すごく有意義でした。
森林問題は根深く、一朝一夕で解決できるものではありませんが、
富山に根を下ろす一設計者として、地域に少しでも貢献でき、
山と住まい手の橋渡しとなれればと思い地道に活動しています。
地域の山、森林を守るという事は、子供たちの未来における
資源を守ることにつながります。
これからもその思いを胸に設計を行っていきます。
最後に、国重のいえに使われる丸太の画像を1枚。

活躍の時期を今か今かと待ちわびている感じがして、
何だか頼もしく見えました。
お忙しい中、見学に対応して下さった婦負森林組合木材加工センターの方々、
本当にありがとうございました。