【国重のいえ】
ちょっとだけ残っていた残りの構造用合板の
選別作業をしに平光工務店へ出かけてきました。
いつも通り合板の仕様を確認し、選別へ。
色味・木目の調和がとれるもので化粧部分を
揃えることができそうで良かったです。
そして、丁度良いタイミングで大工さんが
手刻みの継手を加工中でしたので見学させてもらいました。
私は「追掛け大栓継ぎ」という継手でお願いしていました。
この継手はとても高い引張強度があるので梁材の継手では
よく使うのですが、ちょっと逃げのききにくい納まりになります。
ちょっと専門的な感じですが、言い方を変えれば、現場で木を組むときに
ちょっと作業しずらい面があるんです。
それを解消する継手として「金輪継ぎ」という継ぎ方があるのですが、
私が持っている実験データにおいては曲げ、引っ張り共に
「追掛け大栓継ぎ」の方が上です。
驚くことに、今日見た大工さんの継手はその両方をおいしいところ取り
したような継手となっていたんです!素晴らしい!!
これは「金輪大栓継ぎ」と名付けましょう♪
改めて大工さんの木工技術って素晴らしいな、と思いました。
私の設計を通じて、少しでもこのような技術を活かした
仕事を残すことに貢献したいと考えています。
<大工さんの作業手順を公開>
①加工した継手を合わせてみる
②きつい部分を削って調整
③再度組んでみる
いやいや継手1つでも大変です。
凝った継手だから尚更なんです。
うーん大工さんて何て格好良い仕事なんだろう・・・。
国重のいえを宜しく頼みます!