【国重のいえ】
外壁に断熱材を入れていく作業が進行中です。
以前の記事にて、
「壁内結露が起きにくいような壁内環境を
つくるために断熱材にも工夫がある」
と書きました。
⇒参照:
http://aarch.exblog.jp/22770629/それは、吸放湿性能に優れた「羊毛残熱材」を
使用しているということです。
丁寧に施工しても、壁内への防湿施工というのは
なかなかに難しく、手間が掛かるものです。
建築関係者ならお分かりでしょう。
なので・・・
如何に壁内への湿気の流入を防ぐか?ということを頑張るよりも、
壁内に入ってきた湿気をどのように処理してやるか?ということ
に力を入れた方が効果的だと考えています。
(この辺は、設計者・施工者によって考えが分かれるところです)
そう考えていくと、壁内に充填される断熱材自身が調湿してくれる
材料であることが非常に効率的だという考えに行き着きます。
それでいて高い熱抵抗があれば尚よろし。
A+Aではその性能面を信頼して羊毛断熱材を選択しています。
少々値は張りますが、お金の掛け所ではないでしょうか。
昔の民家のように土壁であれば、(そもそも壁内が存在しないのですから)
壁内結露なんて無縁の存在でしたが、現代の住宅の効率重視のつくり方から
結果的に出てきた嬉しくない副産物みたいなものですね。
しかし、これが建物を傷める原因になっている場合が多いのは事実ですから、
現代住宅において建物の長寿命化を考える上で、「壁内結露対策」というのは
不可欠なことですし、設計者・施工者が真剣に考えていくべきことです。