以前「ウォークインクローゼット」について記事を書きましたが、
結構アクセスが多く、世の中の関心の高さを感じます。
記事を書いたのはもうカレコレ5年以上前のことですが、
今読んでもナカナカ的を得ている内容だと自画自賛(苦笑)。
しかし、時間が経ったことで少しだけクローゼット事情が
変化してきているので書いておきます。
最近では「ファミリークローゼット」という家族みんなで使える
クローゼットを1階の水廻り近くにつくるというのが主流になっています。
これは私が以前書いた記事でも指摘していた動線計画の問題が絡んでいて、
どうもみんなクローゼットは1階にあった方が断然便利ということに
気付き始めているということだと思います。
そこで気になるのが面積配分。
私に設計を依頼される方は「サンルーム」「ランドリールーム」という
イワユル洗濯物干し場も希望されることが多いのですが、これに
ファミリークローゼットが加われば、1階の床面積が3坪前後は余裕で
増えてしまいます。
1階の面積調整をしながらのプランニングが結構大変になっているのですが、
色々と工夫しながら設計しています。
クローゼット自体は棚+パイプという極めてシンプルなつくりとしつつ、
それぞれの住まいに合わせたカタチで取り入れたファミリークローゼットを
ちょっと紹介します。
【ウォークスルータイプ】
洗面とサンルームの間に配置して、通り抜けられるようにしました。
「洗濯物の移動」と「人の移動」をスムーズにさせようと思い
考え至ったカタチですが、回遊性がある分ちょっと面積を食います」。
【ウォークインではないタイプ】
面積的な制限もあったため、ウォーインではないいわゆる押入収納のような
形状のクローゼットをサンルーム内に設置したパターンです。
タタミ敷きになっているサンルームは、乾いた洗濯物をそのままそこに座って
たたんだり、着替えをするのも気持ちの良い空間です。
では、やはりそこにクローゼットがあるべきだろうという考えです。
収納量は多くないので、季節に合わせて衣類を入れ替える必要があります。
どうでしょう。
ファミリークローゼット、ほしくなりましたか?