事務所兼自宅の改装を自分でやってみよう!というプロジェクト。
建築施工のプロではない住まい手が一体どこまでできるのか?
その可能性の一端を示せたらと思います。
条件は下記の通り。
①貸家であるため現状復旧も見据えた施工
②すべて富山県産杉材を使用する(その他極力自然素材を使う)
③基本的にはすべて自分で施工する
さて、「其の肆」として紹介するのは「玄関・ホールのしっくい塗り」です。
元々は下塗り(砂じっくい)の上に砂壁が塗ってありましたが、
長い年月により劣化してボロボロ落ちてくる始末でした。
そこで思い切って砂壁を全て落し、新たにしっくいで仕上げることにしました。
「しっくい」と一口で言っても奥が深く、販売されている製品も様々。
その配分や品質にこだわり材料に精通する左官職人さんの中には、
今でも自分でつくっている方もいらっしゃいます。
その方が気候・現場状況・コスト削減等様々な要因に対応できるのだとか。
深い・・・。
そんなことが出来ない私はもちろん既製品を使用するのですが、
今回最重要視したのは「塗り易さ」です。
これまで数種類のしっくい製品を自分で施工してきた経験があるのですが、
施工性という面で完全に満足出来ていませんでした。
そこで自分の家なら失敗OK!という事で、新しい材料にチャレンジしました。
製品名は「ベジタウォール」です。
👇製品についてはこちらをご参照下さい。
http://www.interiorhyuga.co.jp/vegeta-wall.php塗ってみるとこれが塗りやすいこと!
現場での撹拌も不要なので、専用機械は必要なし。
コテさえあれば作業できます。
それでは、作業順に見ていきましょう👇
砂壁を落として下塗り状態になった壁に養生をします。

使用する材料はこんな感じ。
カラーもたくさんありますが、今回は「カリフラワー色」をチョイス。
粘性が強く垂れにくいので塗りやすかったです。


下手くそながらも塗り進めます。
どんなにラフな仕上がりになっても「味」という言葉で
済ますことが出来るハートの強さを持ちましょう!

さらに追加作業です。
腰壁の人造石仕上げが求める空間に今一つマッチしないので、
水性ペイントで白く塗装しました。
子供と一緒にのんびりと作業するのも良いもんです♪


そして完成。
柔らかでシンプルな壁面が出来上がりました。
以前よりも玄関が明るく感じられ、清潔感も増しました。
改めて壁仕上げの大切さを実感しました。