事務所兼自宅の改装を自分でやってみよう!というプロジェクト。
建築施工のプロではない住まい手が一体どこまでできるのか?
その可能性の一端を示せたらと思います。
条件は下記の通り。
①貸家であるため現状復旧も見据えた施工
②すべて富山県産杉材を使用する(その他極力自然素材を使う)
③基本的にはすべて自分で施工する
さて、「其の伍」として紹介するのは「玄関・ホールのルーバー天井」です。
天井の元の状態はいわゆる杉柾合板天井という和の雰囲気。
ピシッとしていればまだ恰好がつくのかもしれませんが、
経年により一部の垂れ下り、日焼けにより作業時の手の跡がたくさん
浮かび上がっていて、とても綺麗と言える状態ではありませんでした。
どうしたもんかな?と考えた挙句、外部と同じように新たな仕上げ材で
スクリーンを掛けてやる方法を思いつきました。
これならば現在ある天井材と照明器具に触らずに済み、手間を最小限にして
現状復旧も可能となります。
薄い板を連続して並べる「ルーバー」形状のスクリーンとすることで、
玄関に入った瞬間には既設の天井材と照明器具を全く見えなくし、
更にそのリズミカルな見た目から空間に軽快さを与えることを考えました。
結果、杉の自然な色味そのままのルーバー材はしっくい塗りの白壁とも
大変相性が良く、完全に覆い隠すことなく雰囲気を一新させることが
出来ました。
ルーバー取付用の加工を施した受材を廻縁部分へ止め付け。
(元の天井の様子も分かると思います。)