事務所兼自宅の改装を自分でやってみよう!というプロジェクト。
建築施工のプロではない住まい手が一体どこまでできるのか?
その可能性の一端を示せたらと思います。
条件は下記の通り。
①貸家であるため現状復旧も見据えた施工
②すべて富山県産杉材を使用する(その他極力自然素材を使う)
③基本的にはすべて自分で施工する
さて、「其の陸」として紹介するのは「下駄箱」です。
元々既製品の下駄箱が置いてあったのですが、
壁・天井と改装するとやっぱり家具もその空間に
合わせたくなるものです。
そしてもちろんDIY施工前提ですから、
素人でも簡単につくれるものでなければ・・・
そこで、何だかんだで難しい「箱組」をしなくても良い
方法を考えました。
それは板の切れ端を積み木のように積み上げて、側板や間仕切り板の
替わりとなる「壁柱」をつくり、そこに床板を組み合わせた棚板を
置くだけ、というシンプルなもの。
ではでは、順を追って製作風景を見ていただきましょう。
まずは下準備。
側板・間仕切板の替わりになる「壁柱」を構成する
「積み木板」をつくります。
長い板をひたすら同じ長さにカット。
その総数77枚なり。これが結構大変(;・∀・)
コンクリートレンガの脚の上に、
地板→積み木板→棚板→積み木板
の順にビスで固定しながらひたすら積んでいきます。
何層にも積まれた板の木目の重なりが美しいです。
最後に天板を据え付けて、本体の完成です。
さあ、ここに簡易な建具を付けて行きますよ~。
地板と天板にあらかじめ彫っておいた溝へ
ガラス戸用アルミレールを設置します。
建具の本体にはカットしたシナ合板を使用します。
手垢止め・汚れ止めとしてクリアオイルをあらかじめ塗装。
アクセントになるようにこげ茶色に塗装した
縦長ライン引手を取り付けて下駄箱本体にはめ込めば、
引違い建具付き下駄箱の完成!
ミルフィーユ状の木目の重なりが美しい
「積み木の下駄箱」が完成しました♪