川原さん曰く、伝統工芸は人に備わるものであって
場所に縛られる必要がないのではないか、とのこと。
そんな思いもあって、場所を朝日町から立山町に移され
ゼロから制作活動に取り組みたかったんだとか。
また、受注生産を基本としているのは顔の見える関係の中で
ものづくりをしたいという考えがあるようで、
自分の知らないところでモノだけが売れているという事に
違和感を感じられる様です。
この考え方には非常に感銘を受けました。
そんな話などを伺いながらの体験は本当に楽しい一時でした。
煮た楮を木槌でたたきほぐす作業から始まり、手漉きの作業~
乾燥作業までの一連を体験させていただきました。
通常和紙体験というのは小さな簀桁(すけた)を使うらしい
ですが、今回は川原さんが通常使っているもので漉かせて
いただき感動。
終始ものづくりの奥深さを感じられる素晴らしい体験でした。
工芸品を見た時にその職人さんの顔が浮かぶというのは
なんて素敵な事だろうと思います。
川原さんに負けないように、顔の見えるものづくりを
していきたいなと、改めて思いました。
またまた自分の設計に活かしたい素材が増えて嬉しい限り。
誘ってくれた設計仲間の伊田さん、ありがとうございました♪