さて、現場は外部内部同時に進行中。
外部はほぼ形が見えてきましたね~。
豪雪地域という事への配慮から、周囲には「雁木通路」
と言われる半屋外のポーチ空間を設けていますが、
落ちた屋根雪が建物周囲を覆うこの状況を見ると
その有用性を再認識できます。
建築については、和風だ洋風だ、はたまたクラシックだ
モダンだ、などとスタイルで語られることが多いですが、
建物のカタチは気候風土や建物を使う人々の生活から
導き出れるのが最良だと考えます。
この診療所、特別変わったカタチをしている訳ではないですが、
その辺はしっかりと考慮して設計してあります。
冬への配慮が必須のこの地域・・・
雪を上手く落とすための屋根形状や勾配。
落雪から建物と人の動線を守る雁木通路。
雪深い時期に有効に働く雪割りトップライト。
除雪車を通せる高さを確保する軒高さ。
除雪車から建物を守る高基礎。
などなど・・・
あまりに理屈っぽいのもどうかと思いますが、
デザインの為のデザインはしない!
とだけ心に決めているのです。