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みなさんは自分の住まいの「構造」のことを気にされることはあるでしょうか? 現在、職藝学院で建築構造力学の講師をさせていただいており、実務でも木構造と真剣に向き合う日々の中で、建築設計者ができる事、するべき事を常に考えさせられます。 建築の専門家ではない一般の方は、仕上や設備など目に見えたり使い勝手に関わる部分への興味が強いと思います。しかし、目に見えない部分にこそ建築の性能に関わる本質が隠れていて、その中でも「構造」という部分に私のこだわりがあります。 熊本の地震では、築年数が浅い建物や耐震等級2という建築基準法より強い基準で建てられた建物も壊れています。
鉄筋コンクリート造で出来た住宅の基礎においては、まだまだ根拠の明確な設計をしている人が少ないです。「今までこれくらいでやってきているから」という根拠のない経験値でつくっている人の多い事・・・。 それでどうなるかというと、私の設計する基礎工事の金額が周囲よりも大きくなるんですね。当然です。鉄筋の量や手間も増えますから。その辺のギャップでいつも悩むんです。業界みんながちゃんとやってくれたら自分の設計だけが「高い」ということがなくなるのに、と・・・。 でも、それで感覚的に周囲に合わせるのか? 職人さんは感覚的なところが大いにあっても良いです。 だから嘆いても始まりません。 さて、今日も頑張ろう! Top▲ |
by arai-arch
| 2019-07-26 10:12
| 住まいづくりや建築の話
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