この度、「インナーパティオのある家(小林邸)」が、第51回富山県建築文化賞の住宅部門で優秀賞をいただきました。
富山県建築文化賞は、富山県内の地域社会の発展に寄与し、かつ優秀な建築作品に対してその功績を讃えることにより、地域の建築文化の振興に寄与することを目的としているものでして、富山の材料・技術を積極的に採り入れることを大切にしている私としては、このような評価をいただけたことは大きな喜びです。
富山県内の賞で、応募数はそこまで多くはないのですが(住宅部門は13点の応募で、インナーパティオのある家を含めて2点のみ優秀賞ということで選ばれました)過去に受賞されているのは尊敬する先輩方や同年代の猛者たちですから、富山県で活動する設計者としては目標としていた賞です。
またこの賞は設計者だけでなく、建築主、施工者も合わせた三者を評価していただける賞だという点も嬉しいところ。
ただ残念なのは、各所への発表の際には施工者は「分離発注工事」としか記載されないこと。
これからは、もっと工事業者さん一人一人が評価されるべきだと思います。
造り手である職人さん達がクローズアップされないと、この国の建築文化は衰退してしまいます。
分離発注には、それを防ぐ可能性が多いにあると感じていますので、今後も積極的に採り入れていきたいと考えています。