『吉作の平舎(ひらや)』
現場の床下地合板にスケッチ。
大工さんに設計者の納まりイメージを伝えるために、原寸で納まり図を描き込んでいます。
(特別な部分以外は大工さんが描くことが多いです。)
建具等の造作において、既製品を組立てて取り付けるだけの現場では特にこんな作業は必要ないでしょう。詳細図や納まり図すら描くことはないんでしょうね。
しかし、あらゆる部分を職人さんの手造りとするA+Aの住まいではそうはいきません。
製作建具とする場合で、更に壁に直接建具を当てて枠レスで納めたい、更に更にその壁が羽目板張り、なんて時には色々な部材の取合いや取付けについて事前検討が大切です。
出来上がりがスッキリと何事もなかったかのように納まっている部分ほど、綿密に事前検討されているものです。
もちろん、大工さんや建具屋さんにアドバイスをもらって、納まりを再検討することもしばしば。
A+Aの住まいのディテールには、設計者と施工者の想いと労力が凝縮されているというお話。
何か良いな♪と思えるディテールは、住まい手さんの生活を豊かにしてくれると信じてやまないのです。
↓荒井好一郎建築設計室HP