『吉作の平舎(ひらや)』
ヌレエンになる南側の軒下空間外壁の杉羽目板張りが完了!
ここで外壁のサイディングと羽目板の取合いについて。
個人的には入隅で張り分けることが自然だと思いますが、今回はあえて出隅での張り分けとしました。
それは内部から見た内外壁の連続感を大切にしたから。
でも、この張り分け方はちょっと悩みました。好みもありますし、建物のデザインコンセプトによっても答えは変わりますよね。
A+Aとしては、住まい手の生活における視線の向き・流れ・繋がりを強く意識して設計します。
ですので、外観を眺めてどうか?は最優先事項とはなりません。
もちろん美しく整えたいとは思いますが、大切なのは住まい手の「生活」であって、それが滲み出たの外観になるという序列が本質だと考えています。
でもそれを美しくないことの言い訳にしたくないので、日々悩みながらの設計業務となるのです(^_^;)
そういう意味でいうと、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの名作「落水荘」には共感しかねるなぁと思いながら、あまりにも美しいのでそんな理屈は超越していて、とてつもない敗北感と嫉妬心がムクムクと湧き上がってくる訳です(笑)
さて、そんな巨匠の異次元の話は置いておきまして、内部の羽目板が張られた時に今回の張り分けが正解だったと思えるはずなんです!
またその時に報告したいと思います(´▽`)
↓荒井好一郎建築設計室HP