『吉作の平舎(ひらや)』
山下棟梁の内部造作作業が進行中。
玄関ホールの2段飾り棚が完成しました。
A+Aの設計する住まいでは、どんなにささやかでも良いので、来客へのオモテナシの心を表し、住まい手さんの生活をちょっと豊かにしてくるように、玄関付近に「飾り棚」を設けることを基本としております。
更に、クライアントの奥様はガラス作家さんということもあり、その作品展示も想定していつもよりしっかりとスペースを確保。
下駄箱のないこの住宅では、車のキーを置いたり、季節の飾り物をしたりということでも活躍してくれることと思います。
片持ちで取付けた2段の県産杉板をタモの竪棒が貫くようなデザインとしまして、この竪棒は手摺も兼ねています。板の片側端部を斜めにカットしてあるのは、個室への出入口との干渉を避けるため。
象徴的な独立柱と片持ち構造というのは、玄関ポーチ部分の空間構成をモチーフにしていまして、この住まいらしいカタチになったのではないかなと思います。