『高岡まちなかの鉄骨住宅リノベ』
さてさて時間を見つけながら、建て主さんと一緒に行うDIY塗り壁作業の下準備を進めています。
石膏ボード面のビス頭とジョイントの下地処理作業がおわったので、続けてメッシュテープ貼りを行いました。
弾性性能を持たない左官仕上げ材の場合は、下地の動きの影響を受け割れやすいので、石膏ボードが動きやすいジョイントライン、出隅・入隅、開口部の角部分などにメッシュテープを伏せ込んでおくことで、それが中骨の役割を成して補強となります。(逆にメッシュテープが悪さをするから(むしろ入隅で割れてくれた方が良い)という理由で左官屋さんは入隅には入れなかったりもします)
ですのでA+Aの現場では、石膏ボードのジョイントには細か目にビスを打てるように下地を入れたり、そもそもジョイントを減らせるように長尺の石膏ボードを使ったり、開口部の角とジョイントが合わさらないように張り方を工夫したりしています。
建物は微振動といって常に細かく揺れていますし、そもそも鉄骨造は揺れやすい特性がありますし、梁スパンの大きな2階床部分ではデッキプレートスラブのたわみを顕著に感じます。ですから、かなり気を遣っても割れる時は割れるな、というのは建築関係者の一般認識です。しかし、たから何もしないというのはナンセンス。「人事を尽くして天命を待つ」という心構えでいたいではありませんか。
さて、ちょっと話がマニアックになりましたが・・・
残す下準備作業はマスキングテープ貼りを含めた養生作業です。実はこれ、本チャンの仕上げ塗り作業よりも大切ですから、残りもしっかりと対応してまいります!