『高岡まちなかの鉄骨住宅リノベ』
A+Aの設計する収納扉は、枠は消し、壁に合わせた色として、なるべく存在感をなくすように工夫しています。
本格的に「隠し扉」としたいなら、建具も壁と同じ材料で仕上げて取手もなしとするのがベスト。しかし、頻繁に使用する収納であるならば、やはり汚れや傷など耐久性の面も無視できません。そのような理由で、壁に色合わせをした「掃除しやすく傷が付きにくい化粧合板」で建具をつくることを標準にしています。それでも、細かいデサイン・納まり・金物などを自由に決められるので、やはりメーカー既製品ではなくて製作建具とすることが理想です。
本プロジェクトでは、塗り壁(ウォーロ)に合わせたい箇所とクロスに合わせたい箇所の2パターンあります。どちらも白色ですが、微妙に違います。ですから、化粧合板の白もちゃんと使い分けてやりたいなとなるわけです。
アンミカ先生曰く「白って200色あんねん」とのことですが、A+Aが使う化粧合板では白系色は十数色しかなく、「この白とこの白の間の白がほしい」となったりしますから、やはりアンミカ先生は正しい!とは言え、ある色の中から選ぶしかないので、現場で直接壁材にカットサンプルを当ててみたりしながら検討します。過去の物件で一度選んでいますからそれに従えば良いのですが、ウォーロの骨材が変わっていたり、使うクロスの白味加減が微妙に違ったり・・・改めて迷っております。
サンプルを並べると「ほとんど同じやん!」となるのですが、そんなことをウダウダと悩み、ブツブツ言いながら現場を彷徨っているのが設計者だと思うのですが、それは私だけでしょうか?(^_^;)
そんなこんなで悩みながらも2色の白色を決めました。
これで次の現場では迷わなくて良い?はずです・・・