『高岡まちなかの鉄骨住宅リノベ』
Before→After画像をご紹介。
庭に面した広縁は新しい住まいではリビングの一部となりましたが、板張りの下がり天井とタイル張りの床によってそこが特別な場所であることを印象付けることで広縁の面影のようなものを残そうと考えました。
広縁の突き当たりには水屋がありましたが、ペレットストーブに置き換わりました。水から火へ。設計者としては火災から守ってくれそうな縁起の良い改変だと思っています。
座敷＋広縁という伝統的なスタイルには理由があったと思います。廊下と居室を明確に分ける習慣、和室に奥行きを持たせる空間表現、ダブルスキン構成による温熱環境の安定化、など・・・当時の建物性能や生活習慣から生まれたものであると考えられます。
開口部性能が上がりリビング廻りから廊下がなくなりつつある現代の生活において、どのような窓際のデザインが良いのか？改めて考え直して辿り着いたカタチ。
そこにあえて障子戸というクラシックな表現を取り入れているのもこだわり。和風や洋風というようなスタイルを取っ払い、純粋に機能性と美しさを追求したいと考えています。
↓荒井好一郎建築設計室HP
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