窓は、外の風景と暮らしをつなぐ大切な装置です。けれど、ただ大きく開ければいいというものでもありません。どこを切り取るか、どの高さにするか、そこにどんな風や光が流れるのか——。

たとえば、田んぼが広がる敷地では、あえて低い窓を設けて、稲のそよぎを間近に感じられるようにすることもあります。あるいは、高窓から空をのぞき見るような、内向きな開き方もある。

窓は景色を見るものというよりも、景色を感じるもの。日常の中でふと顔をあげたとき、そこに季節が映っている。そんな窓を設計するたび、建築と自然との関係を、あらためて考えるきっかけになります。

