住まいを設計するとき、庭のことを同時に考えることが多いです。それは「外構」というより、建物の呼吸の一部としての庭。中と外が切れてしまわないように、ゆるやかに重なり合う境界を意識しています。

窓を開けたとき、風が通り抜けて、光が葉に反射して揺れる。そのとき、室内の空気も少し軽やかになります。庭があるだけで、建物の表情はぐっとやわらかくなるのです。

四季を感じ、暮らしのリズムを整えてくれる庭。住む人の手が入ることで、年月とともに育っていく風景。その余白のある設計を、これからも大事にしていきたいと思います。
