家づくりの中で、「家族の距離感」について話すことがあります。にぎやかに集まれるリビングもいいし、一人になれる静かな場所も必要。そのバランスがうまくとれたとき、家全体が心地よく感じられるのだと思います。
それは、間取りだけでなく、視線の抜けや音の伝わり方、光の重なり方にも関係しています。たとえば、扉を閉めなくても気配が伝わる位置関係。あるいは、階段の踊り場に腰かけてちょっと話せるような場。
家族というかたちも、時とともに変わっていきます。その変化を受け止めながら、やわらかく対応できる空間。それが、長く暮らしを支える住まいになるのだと思います。