素材には、それぞれの呼吸があります。木、土、石、紙──どれも人の手に馴染み、時間とともに変化していく。その“変わりゆく”という性質に、私は惹かれます。


たとえば、漆喰の壁がうっすらと色づいたり、木の床に小さな傷がついたり。それは劣化ではなく、暮らしの記憶が積もっていくこと。住まいは新しいままである必要はなく、むしろ時間を重ねてこそ美しくなると思っています。

設計するとき、できるだけ素材そのものの力を引き出したいと考えます。見た目の均質さより、触れたときの安心感。長く住むほどに、家族と一緒に歳を重ねていくような、そんな建築をつくりたいのです。
↓荒井好一郎建築設計室HPhttp://arai-arch.net