設計のはじまりは、いつも対話から始まります。どんな暮らしをしたいか、どんな思い出があるか、朝は何時に起きて、どこでご飯を食べるのか。そうした日々の細やかなことを、ゆっくりと聴かせていただきます。
図面を描く前に、人の言葉を聞くことが、何より大切だと思っています。その中に、住まいのかたちが自然と浮かび上がってくることがあるからです。
時には沈黙の時間もあります。でも、その沈黙の中にも、住まいに対する深い想いが潜んでいることがある。建て主との対話は、建築というより、ひとつの物語を紡いでいくような行為だと感じています。